水道水を飲むと健康に害?安全に飲むには沸騰するだけじゃ駄目?
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引っ越し関係
日本に住んでいる私たちにはあまりピンと来ませんが、水道から出た水を安心して飲める国って、実は世界でも10数か国しかないのだそうです。
それどころか水の枯渇は世界の深刻な課題。将来は水をめぐる紛争が起きるだろうとも言われています。
今日はこの日本の水道水についての話です。
水道水を飲むと健康に害?
水を取りまく話題はいろいろありますね。最近は「水素水」とか流行っています。
水はご存知「H2O」ですが、これに含む水素(H2)が多いものが水素水。人体に悪影響のある悪玉の「活性酸素」に水素が結合するので、飲むと健康によい効果があるのではと期待されてるんですね。
「は?水素水?水なんて蛇口から出るもんでしょ」。もちろんそういう方もいるでしょう。ハイ、私もどちらかというとソッチ系です。ところが水道水については、安全性について諸説あるんです。まずはそれについて整理してみます。
水道水について語る場合、浄水された水(=浄水場の水)の安全性と、家庭で飲むときの水(=水道管を通った後の水)の安全性とを分けて考える必要があるでしょう。
浄水場の水は東京都がペットボトルに入れて販売しているくらいですから、それをそのまま飲む分についての安全性はここで語るまでもないでしょう。消毒に使用される薬剤も「そのまま飲む」のであれば、全ての基準値をクリアしてます。害はないと言えるでしょう。
では浄水場から水道管を通って家庭に届いた水はどうでしょう。これは一概に「安全」「安全」とは言い切れないかもしれません。下の写真を見てください。これは老朽化した水道管の断面です。
公共の水道管でも、家庭やマンションの水道管でも、時間が経過すれば必ず老朽化します。適切なメンテナンスが行われていない場合、このような管を通った水が蛇口から出ることになるのです。飲む水として、どうですか? 害とか安全とか健康とかより、見なきゃよかったですね(笑)
水道水を安全に飲むには沸騰するだけじゃ駄目?
さてそうは言っても、鉄道のような振り替え輸送はありませんし、水道管を選ぶことはできません。
もちろんペットボトルやウォーターサーバーの水を飲めば間違いないのでしょうが、全てそれでまかなうのも大変。せっかく安全な水道持つ国に住む私たちなのですから、水道水を安全に飲むにはどうしたらよいか考えてみましょう。
昔から「水道水を飲むには沸騰させるのがよい」と言いますが、これについて近年警鐘を鳴らしている人たちがいます。その理由は「水道水に入っているトリハロメタンという発がん性物質は、沸騰することで逆に増えてしまい、健康を害する恐れがあり、かえってよくない」ということなのです。
ここに大阪水道局が行った浄水の煮沸時間とトリハロメタンの含有量を示したグラフがあります。
このグラフによると、確かに沸騰して100度に達したとき、トリハロメタンの量はかえって増えて、40分が経過すると完全になくなるということが分かります。
40分?水蒸発してほとんどなくなっちゃうよ。っていうか光熱費どんだけかけるのよ。だったらペットボトルか浄水器買います。…と思ってデータの出典元を見ましたら、あらっ、浄水器メーカーでした(笑)。
ここまでの考察をどう解釈するかは皆さんの自由ですが、筆者としてはWikipediaの下記の文章を引用してまとめたいと思います。
トリハロメタンは、短時間の煮沸でも除去できず、逆に短時間の煮沸はトリハロメタンを増加させるというデータをあげて危険性を煽り、数十万円の浄水器等を売り込む商法が見受けられる。このような浄水器の購入を検討する場合には、次のようなことをよく勘案する必要がある。
・日本の基準値はWHOの基準値より厳しく、煮沸しても生成される量はごくわずかである。
・沸騰直後にはトリハロメタン濃度が一時的に増加するが、3分以上の沸騰により濃度は半減、10分の沸騰でほとんど揮発して消失する。
・業者が使う検査キットは、厚生労働省の基準をはるかに下回っても危険であるように思わせる可能性が高いこと。
・上水道水中のトリハロメタンの数値は、既に厚生労働省基準の数分の1以下もしくは測定レベル以下となっているケースが多く、煮沸で数倍に増えたところで人体に大きな影響が出るとは考えにくいこと。
・人間が日常的に摂取、被曝している物質の中にも発癌性が確認または疑われるものが多数あり、仮にトリハロメタンによるリスクを除去したとしても、それは全体的な健康リスクの一部であること。
(出典:ウィキペディア)
情報過多の時代、「食べてはいけない」「飲んではいけない」いろいろありますが、そんなこと気にしてたら最後は「生きてはいけない」になりそう(笑)。
情報やモノを選び抜く目を養うことも大事そうですね!私は自己責任で、今日も水道水を飲み続けます。
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