太田出版「絶歌」の 印税と売上げの真実！○万部でさかきばら潤う！

１９９７年に起きたあの神戸の「さかきばら」事件。

当時私は被害者と同じ年齢１１歳で、心底恐怖したことを今でも覚えています。

大人になってからこの「さかきばら」事件についてあらためてどんな事件か調べたことがあったけど、報道ではとても伝えられない部分も多いことを知ったわけです。

あらためてこの事件ついて触れる必要もないと思うので説明しませんが、この事件の犯人が書いた手記「絶歌」が出版されたことで、世間の怒りの矛先が強烈に「絶歌」を出版した「太田出版」に向けられていることは間違いなし。

こういった「犯人の手記」系の本そのものはそこまでめずらしくないし、非難がこんなにも集まることもないでしょう。今回の「太田出版」がボロカスに叩かれる原因はいくつか考えられます。

まず、事件当時も犯人「少年A」はマスコミや警察に向けて自分の存在のアピールしており、「自己顕示欲」が強いことで有名でしたが、今回の太田出版から出た「絶歌」も結局のところ３２歳になった「元少年A」の「自己顕示欲」を満たすために書かれたものととらえることができるので、非常に不快に感じる人達が続出。

さらにはそういった犯人の手記本が出される時に一番配慮されるべき、被害者に対する配慮がなされていないことが最も世間の怒りをかった原因になっています。

1. 被害者遺族には事件の手記「絶歌」の出版を知らせていない
2. 被害者遺族は「絶歌」の発売直前に報道を見て初めて知る
3. 被害者遺族が抗議文を提出するも、出版停止や回収は2015年６月１４日現在されていない
4. こういった報道がニュースでされることで、結果的に「炎上効果」で本が売れゆきも好調
5. 太田出版と「元少年A」のふところは温まる一方

といった感じです。

私個人としては「そうはいってもみんな買わないでしょ」と思ってたんですが、Amazonの売れ筋ランキングでしっかり「絶歌」太田出版＝１位と出てました。

【追記】

６月１８日現在６万７０００部売れているそうです。

太田出版「絶歌」の印税と売上げはどうなるか？

太田出版は「絶歌」を初版で１０万部出したらしいので、プロの目からしてそれくらいの部数売れることは間違いないと見込んだと考えられます。（さらに５万部増刷が確定しています）

ちなみに印税は１０％と決まっていると思っている人もいるみたいですが、実際には出版社によっても違うし、大物の場合や、売上げが見込める場合の交渉によっても変わってるというのが事実みたいです。

印税は本の単価の6%～12%になると言われています。

基本的に「元少年A」は出たての売れない小説家とかでもないので、一発勝負で本を出版してることや仲介人がいることを考えれば、印税は１０％以上の可能性が高いと思います。

実際に今どれくらい売れてるかわかりませんが、実はこの印税の仕組みも「売れた本の部数」ではなく「刷った本の部数」で筆者に支払われる方法もあります。「売れた部数」OR「刷った部数」は選択制らしいです。

今回の「絶歌」の場合はこういった非難の声が当然生まれることもあらかじめ予測できたはずなので、安全策をとって「元少年A」（実質的には仲介人）が太田出版と「刷った部数✕印税」で契約してる可能性も高いと思います。

その可能性の高さを考えれば

１５００円（本の単価）✕１０万部（刷った部数）✕１０％　＝１５００万

すでに１５００万の印税収入を得ていると考えることもできます。（６月１８日現在、５万部増刷されるので、２２５０万と考えられます）

売上げに関しては今後、抗議やクレームが多いことで「回収」になりそこまで伸びない可能性もありますが、そうなっても充分な印税が「元少年A」には支払われる可能性が高いというのが現実です。

書店でレジに持っていくのは抵抗あるけど、Amazonで買うなら抵抗ないから読んでみたいという人が多いんでしょうか・・・

私は立ち読みする気も起きないんですが（笑）

＞＞＞NEXT　絶歌で松本人志（ダウンタウン）について触れていた内容とは？